街角で見つけた「アルバイト募集」の張り紙をスナップしている。
市井に溢れかえる「アルバイト募集」をここに集中させよう。
集中に至った背景
2020年4月から京都市に住んで、大学生をしている。
アルバイトを始めたのは上洛して1か月後だったので、当時の状況の割には早いうちにバイトにありつけた。ただ出勤時間が早朝で、なおかつシフトに入れたのは2,3時間であったため、あまり満足していなかった(とはいえ2020年5月に雇っていただけたことには頭が挙がらない)。「それなりにいいバイトを見つけないとな」というぬらりとした焦燥感に駆られている時期が長く続いていた。
そのためか、散歩をするたびに店先に貼られた「アルバイト募集」のチラシを撮る癖がついた。
ありがたいことに「それなりにいいバイト」をできるようになった今でも、アルバイトを募るポスターを目にする度にスマホを構えてしまう。店頭に貼られた応募する予定のない張り紙を撮影するのは、少しばつが悪い。
アルバイト募集集中
撮り集めた張り紙を無秩序に取り上げるだけでは、奇人のお遊戯会にしかならない。
手に入れた情報を分類し、整理整頓すること。それが有意義で、有益で、需要のあるエントリーへの第一歩だ。この積み重ねでインターネットは素晴らしくなる。
ここでは3つに分類することで、3つに分類した分だけの意義深さを提供していこう。
手書き
アルバイトを募る張り紙を店頭に掲示するのは、個人経営店に多い傾向がある。求人情報誌や求人サイトに載せる費用を考慮すると、このようにポスターを貼る方が割に合うのだろう。
個人経営店と言えば人のあたたかさ。人のあたたかさと言えば手書きである。手書きでない書類は(誠意に欠けるためしばしば)受け取られない。

時給を記載していないことを持ち前のほっこりした字でカバーしている。「スタッフ大募集中」の何度も塗り返された赤い文字がたまらない。
そもそも「アルバイト募集」じゃないな。

時給を記載していないことを怪しげなキャラクターのイラストで忘れさせている。確かここは飲食店だったから関係ないだろなこいつ。でも味わい深いな。
(プライベートでも遊びに行っちゃいます!!)

時給を記載していないことを、よはくを活かしたデザインレイアウトでそれが当たり前だと主張している。
ここまでで得た知見を踏まえて「手書きアルバイト募集張り紙あるある」いきます。
- 時給、記載しないがち
手書き以外
バイトを募集する張り紙は手書き以外のものもある。手書きとそれ以外の割合は大体半々くらいなので、ソフトウェアを用いて作成されたポスターは決して邪道ではない。2021年、我々はすでに新たな時代に突入している。手書きのあたたかさなどない。
恐らく文書作成ソフトで作られたであろうアルバイト募集ポスターもここに集中させていきたい。

手すり?ドアノブ?のせいで肝心の連絡先が見えていない。ブログに載せる側としては好都合。
必要最低限の情報が掲載されていて、ありがとうとすら思える。

強調された「アルバイト募集中」の文字がまぶしい。
時給や勤務時間だけでなく、その職場のメリットも知ることができる。男女比まで知ることができるなんて……。本当にありがたい。

正社員募集のも含めて豪華2枚立て。そんなにスペースを使ってしまっていいんすか。
嬉しくて美味しいまかないまで付いているなんて幸せだな。電話受付の時間帯まで指定してあるの助かる。

こいつだけ違うステージにいる。
以上の微々たるデータから分かることととして、手書きの張り紙よりもそれ以外の方が明らかに質が高いことが挙げられる。手書き以外のポスターには、必要な情報が確実に掲載されている。時給や勤務時間帯などをオープンにして伝えようとする「人のあたたかさ」が垣間見える。
改めて、「手書きアルバイト募集張り紙あるある」いきます。
- 時給、記載しないがち
特定の人材を求める声
さいごに、これまでとは異なる角度から「アルバイト募集」を集中させていきたい。
張り紙に記載されていることやその意図について触れるのは避ける。ありのままを受け取ってもらいたい。




おわりに
雑多な「アルバイト募集」の情報を適切に分類し、一か所に集中させることができた。
しかしこんなことをしたところで、有意義で、有益で、需要のあるエントリーになるはずがない。役に立つ情報の集積だけでは、よりよいインターネットにはならない。
ここから「人のあたたかさ」を感じることはできますか。それが今(私に)(みなさんに)求められています。
感じるよりも前にビジネスを創りだす好機を見出せる方には、商才があります。ご自身の道を邁進してください。