さらに花見から巻き返す

天気が良ければ布団を干している。起き抜けに天気予報を確認して晴れる雰囲気を漂わせていそうであれば、すかさずベランダに布団(冬の日は毛布も)をぶら下げている。住んでいるアパートがそれなりに大きな通りに面しているので、近所の人からアイツまた干してんなと思われているでしょう。退去する際に近隣の住宅を回って俺の高頻度な布団干しの認知を確認しようと思っています。今日はかなり天気が良く、週末ということもあり、いきいきとした調子だったので、布団カバーやマットレスのカバーを洗って干した。つまり、今夜はとても気持ちよく寝られるということ。

先週末花見に誘ってくれたアルバイト先の同僚が再度花見をすると告知をしていた(彼はこの春にたしか5回も花見を催しているらしい)ので、今日もお邪魔していいですか?と図々しく尋ねて人の開催した花見にフリーライドすることにした。まずは布団カバーなどが乾ききるまで待つ。13時くらいに乾いた。

先週とは打って変わってかなり温暖で、鴨川の河川敷が大学生のグループで賑わっていた。大学生は大学生だと分かるような挙動をすることが多いので、僕も無意識に大学生らしい仕草をしてしまっているのかもしれない。もしそうだとしたら結構ヘコむな。周囲に気を配って気さくに挨拶をしたり、ありがとうございましたを目を見て言ったり、分からない時には分かりませんと言える、そんな大学生でありたい。

桜は満開の時期を過ぎていたが、花見には差し支えなかった。

5人くらいで花見をしていたのだけれど、僕以外のみなさんで共通の話題で盛り上がっている最中、ある方が適宜門外漢の僕に話題に上がっている人物がどのような人なのかを簡潔に説明してくれて、なんてホスピタリティに満ちた人なんだと感動していた。説明された内容はすっかり忘れてしまったけれど、嬉しかったという印象だけある。

解散後、荷物をアルバイト先の同僚の家まで運ぶのを手伝ったら、コーヒーをごちそうしてくれたうえに、本までもらってしまった。普段僕はドリップパックに3杯分くらいのお湯を注いでシャビシャビになったコーヒーを浴びるように飲んでいるので、久しぶりにコーヒーらしい濃さのコーヒーを飲んで背筋が伸びた。しゅっとしました。もらった本は伊藤洋志の『ナリワイをつくる』というもの。めちゃおもしろそう。どんどん積読が増えてゆくが、めげずに積んでいきたい。私たちは本を積めば積むほど強くなれるので。

帰りに『愛なのに』という映画を観た。『街の上で』のゆらゆらとした雰囲気が好きだったのでなんとなく観たのだけれどかなり微妙だった。今年最初に観て好きじゃなかった『アルプススタンドのはしの方』と同じ監督の作品だったみたいで、つまり僕は城定秀夫が好きじゃない。あと今泉力哉は読書をしている男性に官能を見出しすぎではないでしょうか。あと隣の席に座っていた男性がシーンが変わるごとに(これは言い過ぎ)でかい声で笑っていて、もちろん映画を観ながら笑うのは構わないのだけれど、それにしても声がデカかったので集中できなかったから、後味が悪かった。けんか腰になってしまっている。映画を観ることはとても楽しいです。

2週連続で花見に参加できたことは本当に嬉しい・喜ばしいことで、これ以上ない春のスタートを切ることができた。さらに巻き返していきたい。