行ったことのない街を散策して日が暮れる前に帰る

性格が底抜けに明るくなってきたので、亀岡市へ行くことにした。なぜ明るくなったかというと、昨日市民プール(やまごえ温水プール)で1時間程度泳いできたからです。根が体育会系なのでスポーツによる肉体的な疲労が次の日の活力となる。落ち込んだときは運動をするようにしていきたい。

かねがね京都市に隣接する自治体へ行ってみたいという気持ちがあって、京都駅から電車で20分程度の距離にある亀岡市へ行くことにした。朝起きてすぐ布団カバーとシーツを洗っていて、それらを回収・裏返す必要があったので日が暮れる前に帰宅することを念頭に置いて出発した。あとそばとパフェを食べたいと思って出かけたのですが叶いませんでした。

亀山城跡

亀岡駅から南へ向かうと亀山城跡が見られるようだったので、とりあえずそこまでずんずん歩いた。拝観料を支払ってパンフレットをもらうと亀山城跡は「神域」として定められ進入禁止エリアとなっていて、なんで城の跡なのに神域なんだおかしいだろ、と思ったところで亀山城跡は宗教法人の管轄下にあることを知った。信徒によって築かれた神殿の跡地を説明する看板に「二十四日間をかけてダイナマイト千五百発で爆破され」という記述があり意外だった(施設を紹介する看板に「ダイナマイト」という単語があるとは思わなかったからです)。植物園が併設してあって、園内のでかいイチョウの木を眺めた。


カキツバタが咲いていて良かった。ちなみに亀岡市の市の花は「つつじ」、市の木は「さくら」とのことです*1

さか井食堂

亀山城跡を後にして周辺を散策していると、地域の住民のみなさんに親しまれていそうな食堂を発見。迷わず突入(実際には列ができるほど混んでいたので数十分ほど並んでからスマートに入店しました)。


しいたけの旨煮がたっぷり入ったの「ふれあい城下町のぶっかけうどん」を食べた。しいたけの旨煮が甘かった。しいたけを食べると、彼女がしいたけのアブラで頭が痛くなるとよく言うことを思い出す。

イオン亀岡店

カラオケとパチンコを楽しめる複合施設の隣に亀山城の天守閣を彷彿とさせるイオンがどっしりと構えていた。「総合食料品と暮らしのフロア」をはじめ3つの多彩なフロアで構成されるこの店舗は、マクドナルドはもちろんあらゆる食事を味わえるレストランや卓球やプリクラを満喫できるゲームセンター・ファインワールドなどが営業している。かなり最高なデートスポットでもあると思う。隣にカラオケもあるし。どこから攻めても落とせませんね。

最近分かってきたのですが僕はこういう地域に根差したショッピングモール・複合施設のことがとても好きです。北大路ビブレとかもそう。北大路ビブレはかっこよすぎて迂闊に手を出せない感じがある一方で、イオン亀岡店には見栄を張らず堅実にやっていこうという意思があって素敵。


「暮らし」を掲げるフロアが全体の3分の2を占めている。


こんな感じのバスケットボールのシューティングゲームが設置しているゲームセンターはとても素晴らしい。2回プレイしました。


あらゆる食事を楽しむことのできるレストラン。今度行ってみたい。

KURKI COFFEE

亀岡駅から徒歩5分ほどにあるスッキリとした雰囲気のカフェ・KURKI COFFEE でクリームソーダを飲んだ。店内ではザ・ビーチ・ボーイズの楽曲が流れていました。かき混ぜないで飲んだせいで、底に溜まった重くて甘いシロップが序盤で失われてしまった。Inside outside U.S.A. 以降想定より薄い味のクリームソーダと向き合いました。Inside outside U.S.A. 5月上旬とはいえ暑い日でよく歩きよくのどが渇いていたので、冷たくて甘いドリンクが嬉しかった。Inside outside U.S.A. バニラアイスとサクランボが盛られたソーダはフォトジェニックでレトロなアイコンとして定着していますがこれっていつ創られたイメージなんだ。

昼食を済ませて、いろいろ散策することができたので帰ることに。このとき15時になりかけくらいで亀岡駅を発った。

保津峡駅周辺

行きの電車からでかい渓谷を望んだとき、もしかしたら絶景を見られるかもしれないと思ったのを忘れていなかったので帰りに寄った。駅周辺にどでかい渓谷を一望できる展望台みたいなのが設置されていると踏んでいたが、それっぽいスペースはなくて水流すらまともにみえなかった。生半可な気持ちで絶景を観ることはできない。

道に沿って進むと木々の隙間からわずかにそれっぽいものを見ることができた。写真から見えるのが保津峡駅。それなりに満足したので帰ることに。


亀岡市は保津川下りというイベントを催しているそうでその一端を確認することもできた。楽しそう。

おわりに

新しく街を訪れるということは(当然だけれど)知っている街がひとつ増えるということ。街の知り方や捉え方は多様で人によってその街への受け止め方が異なるのは面白い。僕にとって亀岡市は亀山城跡という施設があってうどんが美味しくてかっこいいイオンがあってクリームソーダを楽しめる街。あなたはどうですか。これからも様々な京都市に隣接した街やしていない街を訪れて自分なりの街のイメージ構築に励んでいきたい。

以前「タスク消化型の遊びしかできない」みたいなことをブログで書いたけれど、タスクをこなすことをイメージせずとも遊ぶことができるようになった。出かける前に行きたい場所にぼんやりと目星をつけていて実際そこを訪れたから、タスク消化を意識せずともそれを達成することができるようになったとも言えるかもしれない。とはいえ予定していなかったイレギュラーな逸脱も無理せずできるようになった。守破離でいうところの「破」の部分にいます。ちがうかも。あときちんとお金を使って遊べるようになった。以前までは渋っていた駐輪場の料金などを悠然たるさまで支払えるようになった。これがオトナの遊びですね……。

16時前には帰宅が完了して、干していたシーツを取り込み、布団を裏返して干すことに成功。これもオトナの所作と言ってもいいでしょう。