私的なコミュニケーションの場が「LINE」から「Instagram」へ移り変わっている感覚がある。
特にプライベートにおいて、Instagramは強力なコミュニケーション・ツールとして機能するように思える。その起点となるのが、ユーザーの投稿を一望できる「プロフィールページ」だ。まさしく「プロフィール」を知ることができる。
Instagramのプロフィールページから分かる情報と、それが次のコミュニケーションのための豊富な材料になっていることについて記述していきたい。
「プロフィールページ」に詰め込まれている情報
初対面の人と連絡先を交換することになったときには、とりあえずInstagramのアカウントを教え合う。電話番号とかメールアドレス、LINEのアカウントなどは「交換する」ものだが、Instagramのアカウントは「教え合う」感覚が近い。
手始めに相手のプロフィール欄をのぞいてみると、以下のような情報が飛び込んでくる。
- 名前やユーザーネーム
- プロフィール写真(アイコン)
- 自己紹介文やリンク
- ストーリーズ
- 投稿数
- フォロワー・フォロイーの数
- 知り合いのフォロワー
- ストーリーズハイライト
- 投稿している画像や動画
- タグ付けされた画像や動画
ストーリーズやストーリーズハイライト、タグ付けされた投稿については、タップやスワイプの動作が必要であるが、その他の情報はすべてプロフィールページのトップに集約されている。投稿された画像についても、デバイスに依存するものの、少なくとも6つの画像が目に入るはずだ。
「プロフィールページ」から何が分かるのか
最速で目に入るのは、プロフィール写真や投稿された画像だと思う。テキストよりも刺激的だから。何を投稿しているか見るだけで、なんとなくその人の趣味・興味・嗜好がなんとなく伝わってくる。そこから知れるのは、その人の人となりではなく、どうInstagramを利用しているかに過ぎないのだけれど、Instagramの利用にはある程度人物像が反映されている。また、全く投稿していない(あるいはアーカイブしている)のもまさにInstagramの利用だし、意外とそういう人がストーリーズの更新が活発だったりしたりしますね。
名前やユーザーネームからは、もちろんユーザーの名前が分かるが、それ以外にその読み方や誕生日を知れることが多い(ユーザーネームに名前のローマ字読みや生年月日が用いられる傾向にあるため)。たまにめちゃおしゃれなユーザーネームの人がいて、そういう人は投稿もクールだったりする。
フォロワー・フォロイーの数から分かるのは、友人の多さというよりも、Instagramの使い方で、多ければ多いほど活発に使っていることを予想できるし、少なければ気の知れた友人知人としか交換しないのだろう(こういうタイプの人と交換すると嬉しくなる)。フォロワーよりもフォロイーのほうが多ければ、著名人やインフルエンサー、公式アカウントをフォローしていることが期待できる(興味のあることを知れる)し、同程度であれば連絡先として交換するためのアカウントなのだろうと考えられる。
自分がフォローしているアカウントも表示されるので、近いコミュニティであれば、誰と面識があるのか知る手掛かりにもなる。先日他大学の方とInstagramのアカウントを交換したところ、彼のフォロワーに僕の高校の同級生がいた。それが瞬時に分かる。
「プロフィールページ」の何がすごいのか
これまで述べたことはかなりどうでもよくて、プロフィールページを一瞥するだけで、上記のことを考えることができるということがすごい。ただInstagramのアカウントを交換しただけなのに、一瞥するだけで大量の材料が与えられるということ。LINEであればここまで考えられない。
スマートフォンの画面に情報が集約していること。アカウントを交換すれば、容易にアクセスできること。Instagramの利用から、その人の人物像が(なんとなく)(無理やりにでも)つくりだせること。これらは、この次のやりとりに大きな影響を与えうる。たとえ初対面であっても、ストーリーズや投稿を切り口に会話を始めることができる。LINEのトプ画とホーム画、あと設定されたLINE MUSICから無理やり切り出す必要がない。プロフィールページには、将来のコミュニケーションを拡げる可能性があまりにも多く潜んでいる。
「プロフィールページ」から何が分からないのか
その人のほとんどすべて。食事に誘うなどして、ともに時間を過ごし、話すことで、より多くのことを知ることができるでしょう。