ジェルネイルの輝きの数だけネイルオフの涙がある

11時にジェルネイルをオフする予約を入れていたので、10時過ぎに家を出た。数週間前に施してもらったネイルを削り取る日がすでに定められているのってすごく悲しいこと。心の準備ができるという点で喜ばしいことかもしれない。ネイルをオンしたら、必ずオフが待ち構えている。ジェルネイルの輝きの数だけネイルオフの涙がある。

前回担当してもらったネイリストの方にジェルネイルのオフと、爪の形状を整えたりトップコートを塗布したりなどのネイルケアをしてもらった。いま、俺の爪はきれいな形をしていて、さらにテカテカしています。先日話したことについて覚えていただいていた。うれしい。ネイルを体験したことによる心境の変化について話した。最近はInstagramでネイルアートの投稿ばかり見ていて、マグネットネイルを試してみたいこととかも言った気がする。あと、ネイル界隈には「ニュアンスネイル」というカテゴリがあるみたいで、僕が施してもらいたいもののひとつなんですけど、定義が全然分からなくて苦戦しています。「ニュアンスネイル」とキャプションに添えられている投稿をそう捉えているような感じがする。ニュアンス。

昨晩アルバイトを終えてから、同僚から連絡があり、鍋パーティーに招待していただいた。鍋パ。水炊き。鶏肉がぷりぷりで美味しかった。僕以外の参加者はおそらく同じ大学の卒業生で、学生当時の思い出話で盛り上がっていていい雰囲気だった。自分は参加できないけれど心地よい感覚ってありますよね。僕には振り返ることのできる学生時代の思い出も学友もいないので、そのような関係はすごく貴重だ。貴重な思い出とか学友につきましては、残り1年と数か月で何とかしていきたいと考えています。以前もお会いしたことのある同僚の友人から、週末の学祭へ行かないのかと尋ねられた。自分とは関係ない行事だと思っていたので、僕と関係ない行事なので行かないつもりですと答えた。一度も行ったことがない(在学中に対面で開催するのが今年が初めてなので仕方なくはある)のに、自分と関係ないと言い切るのは傲慢だと感じたので、ネイルオフをした帰りにキャンパスをへ向かった。

結論から述べると僕とは関係なかったです。大学に居場所がない(強いて言うなら講義をうけているときの教室の前列)のに、学祭となるとそれがいっそう強調されてしんどいうえに、ひとりで歩いていると出店の人からも声をかけられなくて疎外感が増してしんどくなる。ベンチとかに座って休憩とかしました。とはいえ、自分と同じ大学に通っている学生が、この学祭のためにいろいろ頑張って準備してきたのだろうと思うと、泣きそうになってくる(きてた)。学祭に参加した学生それぞれがいい思い出をつくれたらいいなと思う。文学のサークルのブースで彼らの作った作品がまとまった冊子をもらった。これは行けなかった文フリを引きずっている。今度は俺も混ぜてください。明日も行こうかな。

13時過ぎに帰宅して、仕送りで貰ったカップラーメンとチョコクッキーを食べて、それからウエルベックの『素粒子』を読んで時間を過ごしていた。日が暮れるころ、塩肉じゃがを作り、夕飯、入浴、読書。このあいだドラッグストアでクナイプのバスソルトを個包装で買った。半分ずつ、2回に分けて使っている。今夜はラベンダーを使った。ラベンダーって紫色のイメージあるじゃないですか。クナイプのラベンダーはオレンジ色でした。ラベンダーの香りのする山吹色。