原封

アルバイトの休憩時間、演習の指導教員に執筆を依頼していた推薦書を受けとるために研究室を訪ねた。研究室にはなんどか入ったことがあるんだけど、いまだにあの場所が土足厳禁なのかそうでないのか分かっていない。机の上には書類やら冊子やらでごちゃごちゃしていて、おれの知ってる典型的な研究室って感じがする。あと狭い。

先生が「厳封する?」って尋ねてきたとき、僕は「厳封」の意味が分からなくて、とっさに「ゲンプウ」を「原封」と変換して考えた。いまこうして記述したみたいに、知らない言葉を耳にしたときって、カタカナでその知らなさを表現することがほとんどだと思うんだけど、僕の実践というか経験に基づいて考えると、勝手に熟語が生成されてそれを変換し直していく、というプロセスのほうが近いような気がすることに気が付いた。知らない、あるいは、普段使わないような言葉、とりわけ熟語っぽい言葉に音で直面したときに、カタカナって頭によぎりますか? おれはよぎらないような気がします。でも、カタカナを用いることでそうした知らなさをメッセージとして込めることができるので、かなり便利。

先生が、本田勝一『日本語の作文技術』と石黒圭『文章は接続詞で決まる』を貸そうとしてくれて、どちらも手元にある本だったのでその旨を伝えると、今すぐに読んでくださいとのこと。OK。自分の書いた文章について、これはまだまだですよ、文章のよくないクセがある、ってはっきりと指摘してくれたのは先生が初めてだった気がして、それが僕にはとても嬉しかった。これまでずっと文章を書くのをもっと上手になれたらいいなと細く長く考えていたけれど、細くとか言ってる場合じゃないかも!

『ケイコ 目を澄ませて』が映画館で上映されているうちにあと何度か観に行きたい。Surface Pro の壁紙をケイコにした。いいですか?←🆗 壁紙とかホーム画面とかアカウントのアイコンとかどれもしっくりこなくて頻繁に変えている・変えたくなる。

そういえば昨晩ゼミの人と3人で鴨川でドーナツ食べた。寒かったけれど楽しかったのでよかった。人と話すとき、自分の考えていることを口にしてようやく、なにも考えていなかったことが浮き彫りになる。口にしたことで、考えていることになるというわけでもないんだけど。てかさっきから雪。雪がさ。雪が降ってるんすよ。ドカドカと雪が。