20230923

むくり起床。7時ごろには起きるつもりだったが、30分ほどぐずぐずしていた。表面を焼いたバゲットと残り物のシチューをかきこみながら、指導教官からのメールの返信を書いて朝ごはんとした。午前中に大学院の入学試験を控えていたので、結構焦りながら朝の支度(朝食の片付け、シャワー、洗濯など)を済ませた。いまだにネクタイの締め方をよく覚えていなくて、ネクタイ・チャンスが到来するたびに「ネクタイ 締め方」って YouTube で検索して、すらっとしたお兄さんが一生懸命話す動画を見ながらネクタイを結んでいます。10回くらいやり直したので、襟元が汗でべたべたになった。

口述試験のみとは知らされていたものの思っていたよりも早く解散することになり、11時前にはキャンパスを後にした。朝活すぎる。成人式のために購入した革靴がまだ足に合っていなくて、カツカツと歩くたびにくるぶしが締め付けられて痛い。午後からは、秋に着るためのシャツを買って、アップリンク京都で何か映画を観ることにしようと考えながら歩いて帰った。カツカツカツカツ←痛い。帰宅後、のんびりしながら昼の支度(スラックスやシャツの洗濯、シャワー)を済ませた。

いつの間にか欲しい服がなくなっていた。欲しい服がなくなったというより、服を欲する気持ちがなくなった。衣類を買うくらいなら、食料品を買ってよく食べたり、書籍を買ってよく読んだりしたほうがいいよなという状態になっている。河原町近辺へ飛び出して、数年前によく行っていた古着屋やセレクトショップみたいなところを回ってみたが、どの服についても特に何も思うところがなかった。どうすればいいのか分からなくなり、苦肉の策で入店したモンベルにおれの着たかったおじさんみたいな緑色のシャツを見つけたのでそれを買った。こういうのをジーンズに入れて闊歩するのずっとしていたい。

新風館のベンチで本を読んだり、友だちにメッセージを送ったりしながら上映時間を待った。『風のゆくえ』という映画を観た。当然のことだけど、バックグラウンドの違い(やそれについて伝えられないこと)がコミュニケーションのすれ違いを起こし得るということと、いずれにしても自分は自分といい塩梅で向き合い続けていけたらいいなということを思った。いい塩梅でというのは、無下にしないということでもあるし、逆に向き合いすぎないということでもある。もっと適切な言葉があると思うんだけど、チープな質感の映画で、それが演者を際立たせていてよかった。

帰宅して買いたての緑のシャツを羽織り、『 Image Cast』の「#155 奥多摩に本読みに行く/私の川」を聴きながら買い出しに出かけた。私にとっての映画『花束みたいな恋をした』の功罪は、「電車に揺られる」という表現を本作とかたく紐づけたことで、この言い回しを聴くたびに「おっ」と思う。ミニマル麻婆豆腐、がんもどきの煮物、大根と小松菜としめじのみそ汁、ご飯、ハイボールを夕食とした。はじめに飲んでみたお酒がハイボールで以来ハイボールを手に取りやすくなっている。