つめのことしか考えられない

ジェルネイルを施してもらって、おれの手がかっこよくなってからというもの、つめのことしか考えられなくなってしまった。隙を見つけては、つめをジッと見つめている。数週間後にはオフすることになっていて、そのことを思うと悲しくなってくる。

光が当たるときらきらする部分がある。ネイリストの方に「きらきらのせてももいいですか?」と尋ねられたので、「きらきらするやつお願いします」と伝えたところ、機嫌よさそうに施術してくださったことを思い出す。きらきらするやつはあったほうがいい。

恋人につめを見せたらすごく嬉しそうに見てくれてこちらも嬉しくなった。次会うときにはもう戻っているからと、じっくり眺めていた。次会うときに別のジェルネイルがのっていたらかなりうける気がする。同じゼミのこれまで話したことのなかった人とも、おれのつめがかっこいいことをきっかけに会話をすることができていい感じだった。


これは、つめがかっこいいときに焼肉屋へ行ったときのトングの持ち方。さりげなく見せるのがコツだと思う。