行かなくてもいいけど行ける

入学式に出席するため、普段は利用しないキャンパスへ向かった。バスと電車で 1 時半ほどかかる。今回が 2 度目で、前回は 4 年前の入学式に訪れた。じっさいには当時の入学式は中止されていて、オリエンテーションに必要なパンフレットを受け取りに行っただけの記憶がある。小雨が降っていて、電車で同じ学部の人と話した。

オリエンテーションは明日に控えているので、今日の入学式は参加する必要はなかった。学部と大学院がごちゃまぜで誘導されたので、同期に会うこともなかった。周りのほとんどの人が 4 歳年下だと思うと、ちょっと変な気持ちになった。この春妹が大学進学したので、みんな妹ということになる(なりません)(てか、妹入学おめでとう!)。

かつての僕は行かなくてもいい行事に率先して行かない態度をとっていた。もうそんなことはなくて、行かなくてもいいイベントに行けるようになった。この 4 年間でそういう成長ができたということになる。入学式のなかで「実りのある 4 年間にしましょう」「机に向かうだけじゃなくて、自ら行動してさまざまな経験を積みましょう」「いろんな人に出会いましょう」といった言葉を投げかけられて、自分が 4 年間で得られたものって何だったんだと振り返る時間ができた。見違えるほど変わったような気もするし、一切変化なしという気もする。就活や修論の控える残り 1 年間で自分と誠実に向き合っていきたい。あとちょっと居眠りもした。

駅からキャンパスまでの歩道に別の大学の人がちらほらいてサークルの勧誘活動をしていた。おもに、ひとりないしふたりで歩いている女性に男性が声をかけるという状況が頻繁に見られた。この日のことを思い出した。最近は人生どうなろうとすればいいんだって考えています。キャンパスで写真を撮ろうとしていた親子に声をかけて、記念写真を撮ってあげた。この日のことを思い出した。最近は人生どうなろうとすればいいんだって考えています。