「カメイシ」と呼ばれている

いつも通りに淹れたドリップコーヒーを飲んだら、変な味がして、「マズっ!」と声が出た。美味しさよりも不味さの方が持続力があって、このあいだ作ったすき焼きの味が微妙だったことを思い出す。われわれは美味しい食べ物に慣れ過ぎているせいで、不味い食べ物への耐性が低くなっているのかもしれませんね。ここに問題意識はありません。ただの苦い汁をグイッと口に含んでアルバイトを始めた。地震が2度訪れて、そのたびに身構えた。AとBの作業をしますと宣言したのに、Aの作業しか終わらなかったので、もやもやしつつ退勤。大学へ向かった。

運動不足を解消しようと、歩いて大学まで行く日が増えた。ついこの間までは、大学へ行くことすらままならなかったので嬉しい。Black Country, New Road の For the first time にとても元気づけられる。気概が聴こえるから。早く教室に到着したので、荒川洋治の『日記をつける』を読み進めた。水曜日は文学部の講義を履修していいて、今日の講義は貨幣制度が主なトピックだった。来週にレポートを提出しなければならない。10月に取り扱った話題から興味のあることについて書くというざっくりとした課題で、なにを切り口にしようか悩んでいる。そもそも文学部の領域のレポートってどう書けばいいんだ。時間がかかりそう。

ここに服について最近考えていることを書こうとしたけれど、別の記事にすることにした。

18時ごろ、牛肉と玉ねぎを炒めたり、さつまいもと人参を煮込んだりしていたら、アルバイト先の同僚から連絡があった。鴨川デルタで花火をするとのこと。返信をして、急いで夕飯を済ませ、自転車で鴨川へ向かった。会場に着くと、アルバイト先の人たちとそのお子さんで賑わっていて、飛び抜けて愉快なスペースになっていた。花火やらバケツやら準備してもらっていて、完全に手ぶらで来てしまって申し訳なかった。自分よりも若い人たちがが真剣なまなざしで花火の光を見つめていた。俺も目の前のことをもっと真剣に考えた方がいい。鴨川デルタ付近の、対岸へ渡るための石は「カメイシ」と呼ぶらしいです。亀のかたちの飛び石だから。いちご味のトッポをもらって、その場で食べた。