朝にでか風呂/時間の流れ(速度以外)を共有する/春をたぐり寄せる/されまくりボーイ

2月9日 木曜日

楕円の窓から射す朝日を浴びながら7時ごろに中部国際空港に着いた。常滑市はバンコクよりも気温が低かったが、タイから持ち帰った熱がまだ冷めてなかったためか、帰国してもさほど寒さを感じなかった。寒さよりも入国時のマスク着用のプレッシャーで日本に戻ってきたことを実感した。数時間前に機内食を食べていたので早朝とは思えないほど腹が膨れていた。何を食べたっけ。サイコロ状に切られたフルーツとねっとりしたオムレツ。

24時間以上シャワーを浴びれておらず、前日の早朝に塗りたくったグリースがまだ髪の毛に残っているのが気持ち悪かったので、りんくう常滑駅で降りてショッピングモールに併設された入浴施設へ向かった。朝10時にでけー風呂に入った! 朝10時にでけー風呂にさ。休憩スペースでスマホを充電していたら彼女がさっぱりした顔つきでもどってきたので、ショッピングモールのフードコートで昼食をとりにいった。彼女がサムギョプサルを食べ切れないのを見越して注文するうどんの量を調整する。

実家へ帰ってタイで買ってきたドライマンゴーとショッピングモールで買ってきたポケモンパンとフェイスパックを家族に渡した。ポケモンパンは弟へ、フェイスパックは妹へ。ショッピングモールにいるときに妹へLINEでなにがほしいか聞いて、そのパッケージを探した。

2月10日 金曜日

うだうだしたり撮影した写真を整理していたら日が暮れた。実家にいると時間の流れが(早いとか遅いとかじゃなく)変わる。人と同じ家で暮らすのならば、タイムラインの一部あるいはすべてを共有する必要がある。むしろそのほとんどをコントロールできるいまの暮らしのほうがちょっと変かもね。

母親の知人からセルビッジデニムと前から欲しかったドリズラージャケットをもらった! 嬉しすぎる。服ということなので着るぞ!

夜ごはんに、彼女が幼いころから通っている中華料理屋でチャーハンとか餃子とかをいっしょに食べた! 地元へ帰るとここぞとばかりに彼女と遊んでいるし、なんなら彼女以外と会っていない。たまに彼女がいなかったら疎遠にならなかった人がいるかもしれないとか考えるけれど、そんなことないだろうし帰省したら家族と飯食って元気なとこ見せて解散していた気がする。てかこんなこと考えても意味ないからやめ。不毛な議論です。フモー。

チャーハンと餃子の前でキメ顔してる恋人の顔を使い捨てカメラで収めてフィルムを最後まで使い切った。店に設置されたテレビ番組にうりうり言いながら飯食って楽しかった。

2月11日 土曜日

2月がジャブで出してくる春が来ていたので、バスケットコートのある近所の公園へ向かった。パーカーとバギーズをいちどに着れるタイミングってそうそうないので逃さないほうがいい。日差しのおかげで肌寒さが緩和されているような季節に短パンで歩くことで春をこちらへたぐり寄せる。できんけど。

身体に染みついた動作を反復することで得られる気持ちよさってあって、僕にとってそれは、長めのストロークでかく平泳ぎと45度から打つミドルレンジのジャンプショット。きれいに舗装されて滑りにくくなっていたコートで、黙々とジャンプシュートを打っていた。わたしの身体にとって正解の動作をすればボールは正しい軌道を描いてリングを通ります。左手は添えるだけって言説があるけど、右手も添えるだけで、実際には脚で、とりわけ膝でシュートを打っている感覚がある。正しく膝を曲げればシュートが入るので、ボールをリリースする前からそれが入るのかおおよそ分かる。

しばらくシューティングをしていると、母校のバスケ部らしき男の子たちが集まってきた。声をかけて1on1をしてもらった。彼らは中学2年生だと言っていたので、7歳くらい差があるってこと。7歳て。中学卒業まで通っていたのと同じクラブチームにも通っている子もいて、自分のそのクラブチームにいたと伝えると、にこーと嬉しそうな表情をしていた。またバスケしようねって声をかけて17時ごろ帰った。インスタのアカウントとか交換してもよかったな。

あとは父親のクルマの洗車を手伝ったり、使い捨てカメラの現像をしたりして、日が暮れるまでの時間を過ごした。写ルンですを使ったのはこれが初めてだったけれど、ほとんどうまく撮れていてniceだった。データを彼女に送った。

2月12日 日曜日

彼女が駅まで送ってくれた(なんで! まじでありがと)。送迎されまくりボーイになっている。からあげをいっしょに食べて解散した。

1週間ぶりに帰省先に帰ってきて、追加のハンガーとか洗剤とかの買い出しをしたり、母親からもたされた食糧を片付けたりしていたら、いつのまにか日が暮れていた。日ってすぐ暮れんね。適宜暮れてほしい。

キーボードを触ったのも久しぶりなので指運びがぎこちない気がする。とりあえず帰国後から帰省を終えるまでを書こうという試みをしています。いま。指だけじゃなくて、言葉の選び方もぎこちない。日記を書くことも「身体に染みついた動作」のひとつですね。春休みまだまだやることとやりたいことたくさんあるからやろう。まず明日早起きする。