恋人が下宿先に遊びに来ている。昨日の昼すぎに Le Petit Mec で買っていたクロワッサンとタルトを魚焼きグリルで温め直して、朝食とした。じゅわっとバターの香りのするクロワッサンがおいしい。彼女はタルトのほうを気に入ったらしい。
昼ごろ、友だちに誘われていた花見をするために、恋人を連れて鴨川へ向かった。彼女はその花見の開催を聞きつけてこちらへ遊びに来たらしい。今後は、鴨川現地集合・現地解散も有り筋になってくる。
中村製餡所のもなかセットや、出町桝形商店街の亀屋の助六寿司を持参して、集まっていた人たちに振る舞った。見せるだけ見せて、自分がもりもり食べていたので、披露したと説明したほうがいいかもしれません。現地では、これまで会ったことのある人や、これまで会ったことのない人たちと、会えて、話すことができたのでよかった。
花見にミュージシャンがいると、おしゃべりでしか埋められないはずの間を、楽器の演奏で埋められるタイミングが頻繁に発生するので楽しい。桜の散ってゆく様子と、楽器を演奏する指先をよく見ながら時間を過ごした。
鴨川で花見を楽しむ人々の様子をじろじろ見るのも花見の醍醐味だ。あの空間では、お互いが見る存在であり、見られる存在でもある。隣のよそよそしい大学生のグループのキャッチボールが、こちらへ侵食してきたとき、恋人が厳しげな言葉を投げ飛ばしていて強気な態度にでていてよかった。
会が閉じられるころ、誰かが落としたごみを拾った友だちが「愛は実践」と口にしていた。鴨川を愛するということを、実践から表明していく。



