20231130:ケイコ またしてもここで

18 時から大学の施設で『ケイコ 目を澄ませて』の上映会が催されたので観に行った。16 時すぎに講義が終わったので、いったん帰宅して晩ごはんを済ませてから、もう一度キャンパスへ向かうことにした。ちなみに、ポーションタイプの鍋のもとを使ってちゃんこ鍋を作りました。朝に鳥のつみれを買い出ししていたので、鍋をこしらえざるをえなかった。

おおよそ 1 年前に出町座で二度『ケイコ』を観ていて、それ以来僕のオール・タイム・ベスト映画は『ケイコ 目を澄ませて』になっている。はじめに観たときは「すばらしい」としか言っていなくて、もういちど観たときはもういちど「すばらしい」って言っています。Prime ビデオで配信されてから鑑賞することはなかったので、大学のコンサートホールで三度目を観ることになったんだけど、やっぱりすばらしい映画だった。

これはかなり思い上がった読み方だと思うんだけど『ケイコ』を観ると、ふだん自分のしていることを肯定されているような感覚を抱く。そうなるのはしたいことやすべきことを反復して積み重ねている自覚が僕にあって、そうした自分の姿をケイコに重ねているからだと思う。ただその一方で、ケイコと僕を重ねることで、僕の至らなさ・ケイコに到底なりえないという実感が湧いてきて悔しくもなる。もっとやれよと鼓舞される。もっとやっていけよということになる。同じようなことを繰り返すけれど少しずつ変わっているということ、その積み重ねで自分が成立しているということにあらためて考える。

ケイコと会長が鏡越しに並んでシャドーボクシングをする描写とケイコの日誌が読み上げられるシーンが好きすぎて観るたびに号泣している。またしてもここで。1 年前も全く同じところで同じ状態になっていた。数年前から着ているパーカーの袖がごわごわしすぎていると思う。

🥊

ちょっと前から『奇奇怪怪』を聴いている。たしか、悪口についてのウェブ記事を読んだのがきっかけだったと思う。数年前に対人コミュニケーションをきちんとやっていこうという姿勢にようやくなって、とはいえ手の届くところにあったロールモデルっぽい「me and you」的対話はあまりピンときてなかった。『奇奇怪怪』のコミュニケーションはやや乱雑なんだけど、そのぶっきらぼうさに安心を覚える。先週配信された「能力主義と叱ってもらえない問題」とかよかったです。みなさんの好きな Podcast はなんですか!