かいてよかった2023

2023 年もよくブログを更新した年だった。

1 年間に公開した記事の中から「かいてよかった!」と思うエントリを選んで、2023 年を振り返ろうという取り組みです。

かいてよかった2023

魂のレベルを上げる

boldmove.hatenablog.com

2023 年のテーマを「魂のレベルを上げる」とすることにした 1 月のエントリ。パンデミック時に閉じこもりすぎていたこともあって、2022 年は人と関わる機会がぐんと増えた年だった。人とやりとりする経験を通して、自分が変わっていく感覚とその楽しさを実感していた頃に書いた記憶がある。

実際、この 1 年は「魂(のレベルを上げる)」についてよく考えていた。「俺の中の魂観については今後より洗練させていきたい」って書いているけれど、結局、「魂」とはどのようなものなのかについて洗練させることはなかった。「よりよく生きていく」「きちんと人に向き合う」みたいなところに収斂していった。厳密に定義することがかならずしも重要じゃないことだってあるし。

ひとつ手直しを加えるとするなら、「レベルを上げる」というところはあんまりケアする必要はないんじゃないかと考えている。つまり、魂を量的に変化させるというよりは、質的な変化に着目するほうがよさそうだということです。そうなると、魂の量ないし質って何なんですかという話になりそう。わかりません。ただ、魂は上げたり下げたりするようなものではなさそうだというニュアンスを伝えたい。「魂をよりよくする」というのが暫定的な結論です。とはいえ、「魂のレベルを上げる」のほうがキャッチ―ですね。

この 1 年間、よくかかわっていた学部のゼミの人に魂がどうだ魂のレベルがどうだという話を喧伝していた。やばそうな人すぎる。ある人が「まだ魂のレベルのことは分からないものの、魂のレベルが上がったかと尋ねられたら明らかに上がったとしか言いようがない」と言ってくれて、なかなか楽しかった。僕と同じところまで分かっていて、同じところまで分かっていないと思う。

いつかオーロラを見に行く

boldmove.hatenablog.com

「日記」としてカテゴライズされているが、どんな日だったのかは全然読み取ることのできないエントリ。一方で、どんなことを考えているかは分かるので、それはそれでいい日記だと思う。これまで自分が書いたエントリの中でいちばん読み返しているような気がする。元気がでます!

ブログを書く動機のひとつに、自分に言い聞かせたいからというものがある。ほかにもたとえば、日記とか読書メモみたいな自分のために記録をつけたいからとか、誰かに読んでもらいたいからとかいろいろあるけれど、このブログで 2 年半ほど書いてきて感じたのは、自分に読ませて自分をもっといい感じにさせたいからというのが動機として大きいということ。人からブログへの一方向的なコミュニケーションじゃなくて、人とブログとの双方向的なコミュニケーションとそれに伴う変化を期待している。これがけっこうでかい。変わっているという感覚がある。今年の 6 月に 2 年ぶりにあらためて書いた「だい-たん【大胆】」でも似たようなことを書いている。

僕のほかにもこのエントリを気に入ってくれている人がいるってのも嬉しい。寅年生まれでおなじみ id:m_d_b さんは「好きなエントリです」と知らせてくださったり、Tumbler の日記をはてなブログで遅延更新している id:SRYEM さんは「このエントリは端的に中村さんの文体が詰まってる」と紹介してくださったりした。

愛は実践

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春学期が始まる直前に、友だちに誘われて鴨川で花見をした日があった。友だちから「鴨川の花見は良い」と繰り返し伝えられていて、ようやくそれが達成できて嬉しかったのでよく覚えている。花見のために彼女が京都まで遊びに来てくれたこともあって、いい日だった。これは「書き残しておいてよかった 2023」という感じかも。

これから京都から出ていくことになるか、それとも京都に留まり続けることになるのかまだ未定だけど、桜の咲いている時期に鴨川で過ごしたことは京都での大学生活の思い出のひとつとして残り続けると思う。京都の学生が鴨川での思い出を語るのってもうお腹いっぱいでいいですという気持ちになるが、そうした素朴な出来事が記憶に残りがちということもあるし、そもそもどれも個人が体験した個別具体的な思い出なんだから大事にしていけよという気持ちにもなる。

傷つくことをハンドルする

boldmove.hatenablog.com

魂、オーロラ、実践とならんで「傷つくこと」も 2023 年のテーマだった。ここでいう傷つくことというのは、他者ないし環境から影響を受けて自分が変化することを念頭に置いています。傷つくことを肯定的に捉えようとしている。

これまで自分が傷つくからと思って避けてきた様々なことを捉え直す試みとして位置づけていて、「傷つくこと」という言葉でパッケージしてしまうと逃してしまうような出来事や機会があると気づいた。傷つくことにも濃淡があるという話で、もちろんすべての傷つくことを「自分が変わる絶好のチャンス!」と理解しようとしているわけではないです。

ちょうどこのエントリを書いた日は『傷を愛せるか』を読んだり、『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』を観たり、傷つくことについてのテーマによく遭遇する日だった。それ以前から、傷つくことによる自身の変容について考えていたのもあって、こうした切り口で書けたのはよかった。

御代田のふたりに会ってから

boldmove.hatenablog.com

夏休みに恋人と長野県へ遊びに行って、友だちに会ったことを記した 9 月のエントリ。旅行から帰ってすぐに書いたので新鮮な言葉が並んでいて、一方で旅行記にしては変わった構成にした(つもり)で、いい感じにまとめられたなと自認しています。あとこれを書き上げるのに 2 日くらいかかった記憶がある。夏休みの大学生の時間の使い方すぎる。

あのときふたりが「泊っていく?」と誘ってくれたおかげで信じられないほどいい日になった(といつも恋人と話している)ので、あのとき誘ってくれてありがとうとお伝えしたい。ありがとう!

このときから 1 か月後に御代田のふたりが遊びに来てくれて、一緒に中華料理を食べた日の日記もあります。

おまけ:浮かれてる日記5選

2 月に彼女とタイへ旅行をした。タイ旅行の記録はブログに残していないんだけど、帰国してから下宿先に戻るまでの日記を公開したら、id:nayuttttttt さんが「浮かれててとっても良いブログですね」という最高の言葉をかけてくれた。たしかに浮かれている。楽しそう。

そこで、「かいてよかった2023」とは別枠で、おまけとして「浮かれてる日記」も併せてご紹介します! かいてよかったエントリではあるが、浮かれている枠としたほうが楽しそうだと思ったのでそうしました。

おわりに

「かいてよかった2023」ないし「浮かれてる日記」として、それぞれ 5 本ずつ記事を取りあげました! そもそもこのブログに投稿したすべての記事が「かいてよかった2023」ではあるんだけど、よく考えて選んだ方が年末振り返り感が出るのでそうしました。あらためて気に入っている記事を読み返すことができてよかった!

あなたの「かいてよかった2023」はなんでしたか? あるいは「よんでよかった2023」はなんでしたか? コメントをはじめ利用可能な連絡ツールでぜひ教えてください!